みなさんお久しぶりです
院長です。
春は狂犬病やフィラリア予防、健康診断などで忙しく、なかなかブログを更新できませんでした。
動物病院あるあるなのですが、同じ病気や怪我が相次ぐことがあります。
季節が関係するものであることもありますし、関係ないこともあります。
今回は明らかに季節が関係しているであろう症例をご紹介いたします。
ある時から急に頭を振ったり、耳を気にしている様子。耳のお薬を使っても良くならない。
ということでした。
耳の中を見てみると、奥の方に草の「ノギ」が入り込んでいました。
普通に取り出そうとしてもかなり嫌がるため、鎮静をかけて摘出いたしました。
ちなみに鎮静というのは、意識を失わないレベルでぼーっとさせることです。
意識を完全に失うと「麻酔」という表現になります。
最近このノギによる被害が連続しておりました。
2件が耳の中に入り込み、1件は指の間に刺さり込んでおりました。
この毛があたかも「返し」のように働き、一度入り込むと自然と出てくることは期待できません。
散歩後に突然耳を気にし出したり、足を痛がったりした場合はコイツが潜んでいるかもしれません!
ご参考になれば幸いです。