当院でのおおまかな歯周病治療の流れをご説明いたします(必ずしもこの流れに沿わない場合もあります)。
歯周病治療とは歯石除去、歯肉再建、抜歯などといった歯周病原体の感染による感染や炎症の除去、構造変化の再構築、温存不可能な歯の除去などを行うことです。
必ず麻酔下で行わなければなりませんので、12:00から16:00の手術枠でのご利用となります。
≪処置日前日まで≫
お電話でのご予約が可能です。基本的に日帰りの処置となります。朝10時までにお連れいただき、その日の17時以降でお返しできるお日にちでご都合の良い日をお選びください。事前に診察をうけていただくことをお勧めいたします。あらかじめ状態を把握できるためより安全な麻酔・処置計画が可能になります。
≪処置日当日≫
- 朝10時までにお連れいただきます。ご注意いただきたいのが、ご来院順にお呼びしておりますので少しお待ちいただく可能性があります。余裕をもってご来院ください。
- 身体検査を行い、麻酔、処置のリスク、メリット、デメリットなどをお伝えし、麻酔処置の同意書をお書きいただいたのちにお預かりいたします。
- お預かりの後に、麻酔前検査を行います。胸部レントゲン検査、心臓超音波検査、血液凝固機能検査はサービスで行わせていただきます。中年齢以降の方は追加料金(税込み4400円ほど)がかかりますが、肝/腎機能検査+血球検査を強くお勧めしております。
- ③の検査で異常がなければ12:00から16:00の間で麻酔、処置を行います。
- 処置が終わり次第、お電話にてご連絡いたします。お迎えのお時間もお伝えいたします。
- お返しとなります。お返し後の注意事項をお伝えいたします。抜歯を行った場合、1週間ほどで再診にいらしていただく場合が多いです。痛み止めや抗生剤の内服を数日処方いたします。
【処置の内容】
✅まず、歯石除去(スケーリング)を行います。
✅ 動揺する歯や、歯周ポケットがあまりにも深い歯、鼻の孔につながってしまった歯の穴などを探し、必要に応じて抜歯いたします(残しておいても何の意味もなく、痛みや感染の原因になってしまう歯です)。
✅ 歯肉の再建を行います。歯周ポケットの中の不良肉芽を除去したり、増殖してしまった歯肉を切除したりします。
✅ ポリッシングを行います。歯の研磨です。歯石除去を行うとミクロの傷がエナメル質についてしまうため、研磨剤を用いてエナメル質をつるつるにします。当院では荒研磨と細研磨の2度行います。
✅ 口腔内全体を洗浄して、終了です。
これらの処置をきっちりと行うのには、実は結構な時間がかかりますが、手間を惜しまずなるべく一度で歯周病を治療出来るよう心がけております。
歯周病があることのリスクは、こちらのデンタルケアの部分に記載しておりますのでご参照ください。
ご参考になれば幸いです。